強盗事件の犯行の指示役とされる日本人特殊詐欺グループメンバーが収監されている入管施設「ビクタン収容所」=28日、フィリピン・マニラ郊外(森浩撮影) 【マニラ=森浩】全国で相次いで発生している強盗事件を巡り、フィリピン司法省報道官は1日、犯行の指示役とされる日本人特殊詐欺グループ4人=同国の入管施設で拘束中=の送還の妨げとなっている刑事裁判について、週内にも公訴が棄却される見通しだと明らかにした。また司法省は同日、改めて4人同時の送還を目指す考えを強調した。 【写真】フィリピン・マニラの入管収容施設の内部 フィリピンの入管施設では、母国への強制送還を避けるため、外部協力者に告訴・告発させ、刑事司法手続きに入ることで移送を先送りにする手口が横行している。 4人のうち、今村磨人容疑者(38)への暴行罪での訴追は1月25日に却下されたが、残る3人については何らかの罪での裁判が続いている。司法省はい