報酬を分配する際、自分と相手の公平さを直感的に判断する特有の脳活動があることを、玉川大学の研究チームが突き止めた。 科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスに21日発表した。 公平さは、理性的に判断すると考えられていたが、直感がカギになっているらしい。 同大学脳科学研究所の春野雅彦研究員は、大学生64人に報酬の分配を決めるテストを実施。自分と相手がいつも均等な報酬になるような選択をする「社会的なグループ」25人と、自分の報酬を優先する傾向のある「個人的なグループ」14人に分けた。 その上で、二つのグループに、取り分が異なる様々な金額を提示して、どういう分け方が気に入るか4段階で回答してもらい、脳の活動も特殊な磁気共鳴画像(MRI)で調べた。 前頭前野など脳の幅広い部位が活動していたが、社会的なグループでは、自分と相手の報酬の差が大きい時だけ、脳の扁桃(へんとう)体が活発に働くことが明らかになっ
打ち合わせで、サンフレッチェ広島側から助言を受ける広島経済大の世羅さん(中央)と河津さん(右)=7月10日、同大で 指示待ち人間にならないよう、学生の主体性を鍛える大学がある。 7月10日、広島経済大学(広島市)の会議室。2人の学生が1枚の企画書を見せると、社会人の男性が厳しい口調で次々と尋ねた。 「当日必要な備品は?」「誰が用意するの?」「お客さんはどうやって誘導する?」「誰をどこに配置するんだ?」 同大の学生プロジェクト「FLP」が企画したJリーグ・サンフレッチェ広島2選手のトークショー。10日後に市内の大型商業施設で開くため、サンフレッチェ企画部長代理の森脇豊一郎さん(36)が打ち合わせに訪れていた。 FLPのリーダー、3年生の世羅芳樹さん(21)と副リーダーの2年生河津宏祐さん(20)は、質問に即答できず、言葉に詰まった。 「何かあったら、お客さんに迷惑がかかるんだぞ。ちゃんとした
「徳育」提言案 実践に役立つ具体的な内容に(6月27日付・読売社説) 子どもの徳育に責任を持つのは、すべての大人だ――。そんなメッセージとなる提言案がまとめられた。 文部科学省の有識者会議「子どもの徳育に関する懇談会」が審議内容を整理したものだ。 大人が次代を担う子どものために、具体的にどう行動すべきか。7月中にも出される最終提言までに、より役立つ内容となるよう議論を詰めてもらいたい。 提言案では、徳育を「社会が理想とする人間像を目指して行われる人格形成」と定義づけた。 懇談会委員の意見は多様だが、家庭の役割、特に人格形成の基礎となる乳幼児期の育て方が大事だという点では一致している。 核家族化や少子化で、祖父母との同居世帯や兄弟姉妹が減っている。このため、地域や学校の役割が大切なことにも言及し、すべての大人が「徳育の当事者」という意識を持つよう求めている。もっともな指摘だろう。 だが、どう
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