2011年9月に日産の電気自動車「リーフ」初期モデルを購入した、東京・ 江戸川区在住の内澤健司さん(仮名、40代)。「航続距離200㎞」との宣伝文句を真に受けたわけではなかったが、「とはいえガソリン車を基準に考えれば、カタログ値の7~8割程度は走るはず」と考えての購入だった。だが購入1年を過ぎたあたりから航続距離は急激に低下。長距離運転は、小田原市や足利市で単身赴任していた時期に週末の帰宅に使っただけで、走行距離も購入4年半で5万9千㎞とそう多くないにもかかわらず、「1回の充電で70㎞、冬場に暖房をつけながらだと30㎞走るのが限界」というほどバッテリーが劣化。暖房をつけないと冬は窓が曇るため、寒くても窓を全開にし、足先カイロを靴にいれながらの運転を余儀なくされている。内澤さんは「こんなの車と言えない」「可能なら他ユーザーと集団訴訟してでも日産に補償を求めたい」と言う。 「もはや車とは言えな