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2007年11月6日のブックマーク (4件)

  • 人生はミスマッチ (内田樹の研究室)

    リクルートの出している「RT」という冊子の取材が来て、「高校の先生に言いたいこと」を訊かれる。 中高の現場の先生には基的に「がんばってね」というエールを送ることにしている。 現場の教師の士気を低下させることで、子どもたちの学力や道徳心が向上するということはありえないからである。 現場の教師のみなさんには、できるかぎり機嫌良くお仕事をしていただきたいと私は願っている。 人間は機嫌良く仕事をしているひとのそばにいると、自分も機嫌良く何かをしたくなるからである。 だから、学校の先生がすることは畢竟すればひとつだけでよい。 それは「心身がアクティヴであることは、気持ちがいい」ということを自分自身を素材にして子どもたちに伝えることである。 「気持ちよさ」は知識や技能を持っているので「まことに便利だ」という仕方で表現してもよいし、推論や想像で思考が暴走するのは「ぞくぞくする」という仕方で表現してもよ

  •  男たちのワールド・ベースボール・クラシック。 - Something Orange

    屈辱と歓喜と真実と―“報道されなかった”王ジャパン121日間の裏舞台 作者: 石田雄太出版社/メーカー: ぴあ発売日: 2007/02メディア: 単行購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (33件) を見る ワールド・ベースボール・クラシックの裏側を綴った名著。野球好きのひとは読みましょう。野球好きでなくても、熱い男のドラマが好きなひとは読みましょう。 裏面の事情を百も承知で監督を引き受けた王貞治、熱く感情をあらわにしながら日を率いるイチロー、快投をつづける上原や松坂、イチローに懐く青井、川崎、今江たち、縁の下でチームを支える宮、最高にかっこいい男たちの姿がここにある。 王貞治は語る。 「この大会がアメリカ中心なのはわかってるよ。MLBが勝手に進めたとか、商業主義だとか、そういうことも聞いている。でもやると決まって、日が出ると決めた以上、勝たなきゃならん。僕だって喜

     男たちのワールド・ベースボール・クラシック。 - Something Orange
    vestigial
    vestigial 2007/11/06
    いつかはこれぐらい読ませる文章が書けるようになりたいものです。
  •  落合、亀田、初音ミク。 - Something Orange

    落合采配に絡めていろいろ書いてみる。 ご存知のことと思うが、先日の日シリーズで、中日の落合監督は、最終回を目前にして、それまで完全試合のペースで投げてきた投手を降板させた。 その結果、中日は勝利し、実に半世紀ぶりの日一を達成した。しかし、それでもそれでも落合采配にかんする評価は賛否半ばしているようだ。 野球にはくわしくないので、その采配が具体的にどういう意味をもっているかはわからない。その投手が負傷していたという話も聞く。 その上でいうなら、投手交代によって勝利の可能性が高まるのなら、そうすることは「スポーツ」としては当然のことだと思う。 1パーセントでも勝利の可能性が高まるなら躊躇なくそれを実行することが勝負の鉄則じゃないか? でも、結局、観客が見たいものは、「スポーツ」ではなく「ドラマ」なんだよね。 たぶん、当の意味で「野球」そのものが好きなひとはそれほどいない。ただ「野球」を通

     落合、亀田、初音ミク。 - Something Orange
  • 改めて、本田透『電波男』

    以前、『電波男』を紹介した時は殆どノーコメント状態だったので、チラシの裏ことmixi日記から書評を転載します。「既に読んだ人向け」の記事です。 『電波男』は、その内容のスケールが大きい為、基的に感想を書きにくいです。ぼくも暫くの間は感想を書きあぐねてました。 03月31日 俺と電波男 少しずつ『電波男』を落ち着いて考えられるようになってきたので、踏み込んだ文章を書いてみることにする。 前半は『電波男』を冷静に読み込む為のテキストであるし、後半はぼくの自分語りになる。 ■ 『電波男』のテーマは「萌え」と「恋愛」であり題材は「ギャルゲー」であるのだが、根底的なテーマは「物質世界と精神世界の融合」であるように思えた。 だからオビの「現実に用は無い」というキャッチフレーズは、実は間違ったものとして受け止めなければならない。 物質世界と精神世界は、両方「一人の人間にとっては現実」だからだ。『電波

    改めて、本田透『電波男』