ワシントンで3月31日、北朝鮮問題について語る黄・元朝鮮労働党書記=村山写す 【ワシントン=村山祐介】北朝鮮から韓国に亡命した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ、ヨプは火へんに華)・元朝鮮労働党書記が3月31日、訪問先のワシントン市内で講演した。日本人拉致問題について、1997年2月の亡命前から「被害者が通訳として使われていたことは知っていた」としつつも、自らの関与は完全に否定した。 関係者によると、黄氏は4〜8日に訪日し、中井洽・拉致問題担当相と面会する予定。だが、黄氏は拉致問題について、北朝鮮にいた当時は「多忙で、問題に関与する理由も興味もなかった」と説明。被害者数などの詳細は「知らなかった」と述べた。 拉致は「率直に言って大きな問題とは思わない」とし、第2次世界大戦中の日本による朝鮮人被害者と拉致被害者の数を比べて「相対的にささいな問題」と指摘。「日本の懸念ももっともだが、国際的な場