大阪地検が、アルゼンチン人の男をいったん不起訴にした後一転して起訴した強制わいせつ事件で、男が帰国して公判が開けないことから、被害者の大阪府内の女性が31日、「男に損害賠償を求めるなど、犯罪被害者としての権利を侵害された」として、不起訴処分にした担当検事と国に165万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。 訴状によると、ロベルト・ロサダ・ゴンサレス被告(64)は2010年1月、大阪府内のホテルで、従業員だった女性の体を触ったとして逮捕された。地検は処分保留で釈放し、ロサダ被告の帰国後、嫌疑不十分で不起訴とした。地検は、大阪第4検察審査会の「起訴相当」議決を受け、同10月に起訴。被告は、「自国でなら裁判を受ける」との意向を示している。 女性側は、当初の不起訴について、「『合意があった』とする事実と異なる被告の弁解を、検事がうのみにした」と指摘。検事から「あなたの行動は、合意があると思
入札ごとに手数料がかかるインターネットのペニーオークションを悪用した詐欺事件で、オークションサイトの登録会員約10万人のうち、入札時に手数料として使う専用コイン(1枚75円)の購入者は約4000人で、残りは架空とみられることがわかった。サイトは、運営側がコンピューターのプログラムで自動入札を繰り返し、正規の参加者の落札を妨害する仕組みで、京都、大阪両府警は、多数の架空会員を介在させることで競売が正規なものと偽装していたとみている。 両府警は7日、大阪市のネット関連会社社長・鈴木隆介容疑者(30)を詐欺容疑で再逮捕し、逮捕者は計4人になった。調べに対し、鈴木容疑者は「今は何を話してよいかわからない」と話し、社員ら男3人は容疑を認めているという。 捜査関係者によると、鈴木容疑者らが運営するサイト「ワールドオークション」に仕組まれた、「ボット」と呼ばれる入札の自動実行プログラムは会員登録も自動的
入札ごとに手数料がかかるインターネットの「ペニーオークション」で、大阪のネット関連会社社長、鈴木隆介容疑者(30)らが、入札参加者が落札できないシステムをサイトに仕組み、手数料をだまし取っていた疑いが強まり、京都、大阪両府警は7日、詐欺容疑で、この会社の社員ら3人を逮捕した。鈴木容疑者も再逮捕する方針。警察庁によると、ペニーオークションを巡る事件の摘発は全国初。 運営側は、「ボット」と呼ばれる自動実行プログラムを悪用。事前に設定した金額に達するまでボットが自動的に入札を繰り返すシステムをサイトに仕組み、参加者の落札を妨害していたという。 捜査関係者によると、鈴木容疑者らは、運営するサイト「ワールドオークション」が商品を落札できない仕組みだったのに、格安で落とせるように装い、今年夏頃、入札参加者2人から入札手数料として使う専用コイン(1枚75円)の購入代金を詐取した疑いがある。 このサイトで
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題に関連し、インターネットの掲示板で知らぬ間に無関係の人の実名がさらされ、職場に中傷やいたずらの電話がかかるなどの新たな被害者を生んでいる。被害届を受けた滋賀県警は名誉毀損(きそん)容疑で捜査している。 滋賀県内の男性は今月上旬、ネット掲示板に「男子生徒をいじめたとされる同級生の親族だ」と、事実と異なる書き込みをされた。職場の連絡先も書かれ、嫌がらせの電話が相次いだ。いわれのない内容のメールも次々寄せられる。 電話は、無言のものを含めると多い日で数百件。今も連日約60件かかるといい、男性を電話口に呼ぶよう求める場合もある。同僚たちが誤解を解くよう応対し、届いたメールには事情を書いて返信しているが、「嫌がらせがやむまで耐えるしかないのか」と困惑する。職場の配慮で電話応対のないデスクワークに配置換えになった
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺したことを巡る全校生徒アンケートで、「自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表していなかったことについて、4日に記者会見した沢村憲次教育長は「事実と確認できなかったため公表しなかった。隠したわけではない」と述べ、対応に問題はなかったとした。そのうえで、「可能な限り、いじめの事実を調べた」として、現時点では追加調査などはしない考えを示した。 市教委はこの日、男子生徒が亡くなった直後に実施したアンケートで、「自殺の練習をさせられていた」と回答した生徒を16人とした。このうち4人は記名で回答していたため、市教委は聞き取り調査をした。 この生徒らの記載は伝聞によるものだったことから、4人に話したとされる生徒からも事情を聞いた。しかし、自分でその場面を見たとは言わなかったという。 さらに、無記名だった生徒の回答にも、場面
車がバウンドするスリルを楽しむため、交差点内の盛り上がった部分に猛スピードで突っ込んで同乗者3人を死傷させたとして、香川県警は16日、運転していた自動車修理業の男(32)(高松市)について、危険運転致死傷容疑で逮捕状を取った。17日にも逮捕する方針。 県警によると、現場は、高松市檀紙町の国道11号の交差点で、幅約15メートルにわたって、中央部が約30センチ盛り上がっている。 捜査関係者によると、男は2010年4月29日夜、友人の男女3人を乗せた車を運転し、交差点の中央部に進入。ハンドル操作ができなくなって対向車線に飛び出して横滑りし、約100メートル先にある看板2か所の鉄柱に激突、男女2人を死亡させ、女性1人に大けがをさせた疑い。 運転していた男も大けがを負い、県警は回復を待って任意で事情聴取。男は「これまでも車をバウンドさせていた。友人を驚かせようと思った」と話しているという。これまで県
車がバウンドするスリルを楽しむため、交差点内の盛り上がった部分に猛スピードで突っ込んで同乗者3人を死傷させたとして、香川県警は16日、運転していた自動車修理業の男(32)(高松市)について、危険運転致死傷容疑で逮捕状を取った。17日にも逮捕する方針。 県警によると、現場は、高松市檀紙町の国道11号の交差点で、幅約15メートルにわたって、中央部が約30センチ盛り上がっている。 捜査関係者によると、男は2010年4月29日夜、友人の男女3人を乗せた車を運転し、交差点の中央部に進入。ハンドル操作ができなくなって対向車線に飛び出して横滑りし、約100メートル先にある看板2か所の鉄柱に激突、男女2人を死亡させ、女性1人に大けがをさせた疑い。 運転していた男も大けがを負い、県警は回復を待って任意で事情聴取。男は「これまでも車をバウンドさせていた。友人を驚かせようと思った」と話しているという。これまで県
森さんの趣味は、そば打ちやギョーザの皮づくり。「こねるのが好き。数学も理屈をこねるので一緒。まあ、数学の方はいくらこねても家族は喜ばないけれど」(京都市左京区の京都大で)=川崎公太撮影 「先生、笑顔でお願いします」「笑って、笑って」 1990年8月、国立京都国際会館で開かれた数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞授賞式。39歳の森重文は、「笑顔で」という報道陣の呼びかけに一切応じず、終始硬い表情のままフラッシュを浴び続けた。 4年に1度、40歳以下の研究者に贈られる最高の栄誉。過去の日本人受賞者は東京大名誉教授の小平邦彦(故人、54年)と米ハーバード大名誉教授の広中平祐(70年)の2人だけ。しかし、20年ぶりの快挙にもニコリともしない姿は、<気難しい数学者>に映った。 実は、気さくで謙虚な人柄だ。なぜ笑顔を封印したのか。「日本で授賞式が開かれたから自分だけが持ち上げられているようで……。他
納豆のネバネバ成分を利用した水質浄化剤を使って、濁った池をきれいにする実証実験が3日、大阪市内で行われた。緑褐色のアオコなどに覆われていた池が、約6時間後には底まで透き通った。短時間で効果が表れ、生態系への負荷も少ない水質浄化法として注目されそうだ。 水面から15センチ下までしか見えなかった杭全(くまた)神社(平野区)の池で、浄化剤4キロを水に溶かしてホースでまくと、濁りが凝集し始め、2〜3時間後には塊が水面に浮かんだ。流出油の拡散を防ぐのに使われるフェンスを使って塊を除去すると約1メートル下の池の底が見え、小魚やエビの姿も確認できた。 浄化剤は、納豆の糸に含まれるポリグルタミン酸が主成分の粉末で、濁りの原因物質を効率よくからめ取り、魚などには害を与えない。水処理剤メーカーの日本ポリグル(大阪市)が2002年に実用化した。
【北京=佐伯聡士】2008年1月に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国国営新華社通信は26日、警察当局が、河北省石家荘市の製造元「天洋食品」の元臨時従業員の男で、同省の呂月庭・容疑者(36)を逮捕したと伝えた。事件発覚から2年を過ぎても解決の見通しが立たず、中国側の協力姿勢が問われ、日中関係に悪影響を与えていた。同通信は事件解明の詳細や容疑者の逮捕日時に触れておらず、今後、日本側への説明が求められそうだ。 同通信によると、呂容疑者は当時、天洋食品の賃金待遇や同僚の従業員などへの不満から、その腹いせに毒物を混入させたという。呂容疑者は、容疑を認めている。当局は犯行に使った注射器を押収したほか、大量の証言を得たという。ただ、同通信は、具体的な犯行の手口や不満の内容などは伝えていない。警察当局は臨時従業員ら数人を取り調べた経緯があるが、呂容疑者がその中に含まれていたかどうかは不明。 関係筋
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