シベリアの奥地で。 世界から切り離されて、戦争が終わったことを知らなかった人の話...というと、南方の島に残されて何年も過ごしていた旧日本兵の人たちが思い出されます。が、ロシアには、あえて森の奥深くに住み、世界との接触を絶っていた家族がいました。 カープ・ライコフさん一家は、第二次世界大戦そのものを知りませんでした。その始まりも終わりも、まったく知らないままだったんです。シベリアの針葉樹林で40年間、家族以外の誰とも接触せず過ごしていました。1936年から1978年のことでした。 戦争中でも、カープさん一家は兵隊に出会うこともなければ、飛行機も銃弾も砲弾の音を聞くこともありませんでした。前線からは遠く離れた森の奥深く、モンゴル北側の北極から数kmのアバカン川のそばで、彼らは木で作った小屋で生活していました。一番近い集落から200km以上も離れており、外からの情報も届きませんでした。いくつか
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