大場 光太郎 おおば こうたろう 知能システム研究部門 空間機能研究グループ長 (つくばセンター) コンピュータビジョン、ヒューマンインターフェースなどの研究に従事。最近は、人間生活環境下で実際に使えるロボットの実現に向けて、ロボットの要素や知識を空間に分散配置させる新しいロボット(ユビキタス・ロボット)の研究をしています。 ロボットのための環境構造化 従来、ロボットは目的に合わせて、個々にデザインされてきました。しかし、ロボットシステム開発のコスト削減や期間短縮などのためには、異なったロボット間でも使える共通のプラットフォームが必要です。 産総研では、過去のロボットの研究開発や、独立行政法人科学技術振興機構のプロジェクトにより、家庭内でのロボットの作業を容易にする環境構造として、ユニバーサルハンドルなどの提案、作業の際に必要となる位置決めを簡単・確実にするためのビ
発表・掲載日:2006/10/04 マイクロバブルから作る中空マイクロカプセル -安心・安全な血管造影剤などを簡便に製造可能に- ポイント 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)エネルギー技術研究部門【部門長 大和田野 芳郎】竹村 文男 主任研究員 と 国立大学法人 東京大学【総長 小宮山 宏】(以下「東大」という)新領域創成科学研究科【研究科長 磯部 雅彦】大宮司 啓文 助教授 は共同で、1~数100µmの大きさを持つ中空マイクロカプセルの製造に成功した。 これまで中空マイクロカプセルは液体を内包したマイクロカプセル内の液体を排除するかあるいは熱を加えて膨張させることで内部を空洞化していたが、産総研と東大は、液体中に発生させたマイクロバブルの周囲に、表面での重合反応等によって、厚さ数百nm(ナノメートル)~数µmの殻を生成させる方法を開発した。この
発表・掲載日:2006/03/16 液晶性半導体を用いた高速動作FET素子 -蒸着・塗布型、自発的配向材料- ポイント 電荷移動度がアモルファスシリコンに迫る新規液晶性半導体。 試作電界効果トランジスタ(FET)は液晶性半導体を用いたデバイスでは最高速。 多様な有機溶媒に対する可溶性に優れFET素子の印刷製造への対応に期待。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)ユビキタスエネルギー研究部門【部門長 小林 哲彦】分子材料デバイス研究グループ 清水 洋 研究グループ長、物部 浩達 主任研究員、関東化学株式会社【代表取締役社長 野澤 俊太郎】及び国立大学法人 大阪大学【総長 宮原 秀夫】大学院工学研究科 横山 正明 教授、中山 健一 助手は共同で、新しいp型の液晶性有機半導体を用いた電界効果トランジスタ(FET)の開発に成功した。液晶性半導体の特徴を生か
発表・掲載日:2006/03/13 ナノスケール切削加工のリアルタイム観察に成功 -ナノ金型の修正加工など実用化技術開発に拍車- 原子間力顕微鏡(AFM)を利用したナノ機械加工が実用化開発のフェーズに入っているが、加工の進行過程を把握できず、最適な加工条件を見つけるのも手探りの状態であった 走査型電子顕微鏡(SEM)内で動作するナノ機械加工システムを開発し、ナノスケールの切込みで切削が進行する過程を、リアルタイムで観察することに成功した ナノ機械加工における材料除去メカニズムの解明、加工条件の探索の強力なツールとなり、ナノ金型修正加工などの実用化技術開発に拍車をかけるものと期待される 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【部門長 神崎 修三】ファインファクトリ研究グループ 芦田 極 研究員、国立大学法人富山大学【学長 西頭
光を直接使わず、光の生み出す熱分布を利用した微細加工技術 装置コストは、従来と同等の大型装置と比べて1/4以下で装置サイズは卓上型 この技術を使って無反射型デジカメレンズやプロジェクションテレビを低コストで供給できるようになり、高性能で低コストの物作り技術復活に貢献。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)近接場光応用工学研究センター【センター長 富永 淳二】スーパーレンズテクノロジーチーム 中野 隆志 研究チーム長および栗原 一真 研究員らは、半導体レーザーを用いた可視光レーザーリソグラフィー法と熱非線形材料を組み合わせた熱リソグラフィー技術をもとにしたナノ加工装置の開発に成功した。これは産総研とパルステック工業株式会社【代表取締役社長 木下 達夫】の共同研究の成果であり、産総研の有する熱リソグラフィー技術と、パルステック工業株式会社の所有する光デ
家庭内の機器類を無線ネットワーク・ノードとミドルウェア技術を用いて結合し、人へのサービスとロボットへのサービスが可能な新しいロボット空間を構築 ロボットの実作業(書籍片付け)や、ICタグと顔認証を統合したセキュリティシステム、変形ロボットの実現が容易に可能に 無線ネットワーク・ノードとミドルウェア技術により、システム開発の期間の短縮と、コストダウンが可能に 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)知能システム研究部門【部門長 平井 成興】空間機能研究グループ 大場 光太郎 研究グループ長、谷川 民生 主任研究員、金 奉根 研究員、ルメア・オリビエ テクニカルスタッフ、友國 伸保 産総研特別研究員 並びに タスクインテリジェンス研究グループ 北垣 高成 主任研究員は、ワイマチック株式会社【代表取締役社長 山田 茂】(以下「ワイマチック」という)、株式会社
高発光効率の青色発光半導体ナノ粒子を、亜鉛を使って作製 ナノ粒子をガラス薄膜中に、高濃度で分散させる手法を開発 このガラス薄膜は、同じ膜厚に換算した時、現行の典型的な蛍光体と比較して約30倍の輝度を示す 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)光技術研究部門【部門長 渡辺 正信】ガラス材料技術グループ【グループ長 西井 準治】は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)ナノテクノロジープログラム ナノマテリアル・プロセス技術 ナノガラス技術(プロジェクトリーダー:京都大学 平尾 教授)の中で、有害なカドミウムを使わない半導体ナノ粒子を水溶液法で作製した。このナノ粒子は青色領域(ピーク波長450-460 nm)で高い発光効率(約30%)を示し、さらにこれをガラス中に分散させることで安定な蛍光を得ることが出来た(図1右参照)。 半導体ナ
バイオイメージング、バイオ計測、光増感剤などの光学材料として最適な高発光性かつ水溶性の量子ドットの合成に成功した。 この量子ドットを用いてタンパク質やDNA/RNA計測用ナノバイオハイブリッド材料の開発にも成功した。 抗体を用いた微量タンパク質検出法(イムノブロット法)に応用し、蛍光性ナノ粒子による細胞中の微量タンパク質の検出・定量に新たな可能性を拓いた。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)実環境計測・診断研究ラボ【ラボ長 坂本 満】の大庭 英樹 主任研究員とルミアナ バカロヴァ 招聘研究員らは、これまでにない優れた特性を有する蛍光性量子ドットを新たに合成し、この量子ドットを用いてタンパク質やDNA/RNA計測用のナノバイオハイブリッド材料の開発に成功した。さらに、この新材料が抗体を用いた微量タンパク質検出法(イムノブロット法)に応用できる事を世
発表・掲載日:2006/02/15 金属性カーボンナノチューブを簡単に80%まで濃縮 導電性フィラー、透明電極への応用に期待 ポイント 過酸化水素水を使って短時間の処理で単層カーボンナノチューブの金属成分の濃縮に成功 従来の透明電極膜に代わる透明電極材や導電性フィラーへの応用に期待 カーボンナノチューブの精密な構造制御につながる 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)ナノテクノロジー研究部門【部門長 横山 浩】自己組織エレクトロニクスグループ 片浦 弘道 研究グループ長らは、過酸化水素を用いた短時間の処理で、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)中の半導体性SWCNTを除去して金属性SWCNTを80%まで濃縮する事に成功した。 透明導電性薄膜ITO(酸化インジウムすず)は液晶ディスプレイ等広範囲に使われているが、現在、インジウムが希少資源であることか
発表・掲載日:2006/02/14 カーボンナノチューブをポリイミド樹脂中に均一に分散させることに成功 透明性・耐久性にすぐれた非線形光学デバイスに大きく前進 ポイント カーボンナノチューブをポリイミド樹脂中にナノメートルレベルの均質さで分散する技術を開発 高い透明性と耐久性を持つフィルムに加工する技術を開発 超短パルス光を発振させるファイバーレーザー用非線形光学デバイスの性能・耐久性・量産性の向上へ カーボンナノチューブを用いた非線形光導波路デバイスの実現へ大きく前進 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)光技術研究部門【研究部門長 渡辺 正信】榊原 陽一 主任研究員および板谷 太郎 主任研究員らは、ナノテクノロジー研究部門【部門長 横山 浩】片浦 弘道 研究グループ長、徳本 圓 研究グループ長らおよび株式会社 ピーアイ技術研究所【代表取締役社長
空気中では光によって劣化しやすい光機能性有機分子を劇的に安定化。 大きなπ共役系有機分子であるβカロテン(長さ約3nm)を容易に内包可能。 非線形光学デバイス等への応用が期待される。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)ナノテクノロジー研究部門【部門長 横山 浩】自己組織エレクトロニクス研究グループ 片浦 弘道 研究グループ長、柳 和宏 研究員は、光機能性有機分子であるβカロテンを単層カーボンナノチューブ(SWCNT)に内包させて、βカロテンの光劣化を抑制することに成功した。 有機材料は、有機ELディスプレイなど様々な分野での応用が期待されているが、無機材料と比較して劣化しやすいため、耐久性の改善が大きな課題となっている。例えば、ニンジンに含まれる色素としてなじみ深いβカロテンをはじめとする多くの直鎖状π共役系分子は、大きな三次光学非線形性を備えて
固体表面の微細構造を制御することで表面に撥水性を持たせることができる。撥水性の程度は、固体表面の水滴の接触角で決まるので、表面凹部に空気(接触角:180°)があると見かけの接触角を大きくすることができる。これまで超撥水膜は、撥水性分子を用いて作製されてきたが親水性の分子を用いても、表面の微細構造を制御し、空気の割合を高めれば超撥水性を示すことが予想される。今回、約6nmサイズのナノピンからなる表面構造を作製し、空気層を増加させることで、親水性分子を用いて(接触角178°という)超撥水膜を作製した。 2004年9月慶應義塾大学大学院総合デザイン工学専攻修了、工学博士。2005年1月第43回セラミックス基礎科学討論会「World Young Fellow Meeting 2005 Presentation Award」受賞。2005年3月慶應義塾大学大学院総合デザイン工学専攻「優秀研究活動賞」
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