象牙の違法取引の中継地となっているタイで、タイ政府は空港などで押収された重さ2トン、およそ3億円相当の象牙を処分する様子をメディアに公開し、違法取引を許さない決意を示しました。 このためタイ政府は、ことしだけで5トンもの象牙を空港などで押収し、さらに26日、これまでに押収した象牙のうち捜査が終了したものを処分する式典を行い、その模様をメディアに公開しました。 式では出席者と僧侶が密猟者に殺された象たちに祈りをささげたあと、プラユット暫定首相が「われわれはタイの国の動物でもある象を守らなければならない」と述べ、象牙の違法取引を許さない決意を示しました。 このあと、首相みずから機械のスイッチを入れて、重さ2トン余り、日本円にしておよそ3億4000万円相当の象牙を粉々にし、粉砕された象牙は別の場所で焼却処分されるということです。 タイ政府はことし象牙に関する法律を制定し、象牙を使ったあらゆる商品