ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は17日未明、防衛戦を続けてきた東部ドネツク州の激戦地アブデーフカから部隊を撤退させると交流サイト(SNS)で表明した。ウクライナ軍の人的損耗や弾薬不足が進む中、露軍が東部で優勢を築きつつあることが改めて示された。 シルスキー氏は撤退の理由を「露軍に包囲されるのを避け、兵士の生命を守るためだ」と説明。撤退させた部隊をより防衛に有利な陣地に移すとした。また、これまでの戦闘でウクライナ軍は露軍に多大な損害を与え、任務を果たしたとした。 アブデーフカはロシアの実効支配下にある州都ドネツク市近郊に位置するウクライナ軍の重要拠点で、過去数カ月間にわたり激戦が続いてきた。ただ、最近は兵力や火力で勝る露軍が市内の一部を制圧したと伝えられるなど、露軍が優勢だとする観測が出ていた。ウクライナ軍は増援部隊を派遣するなどしていたが、これ以上のアブデー