1. はじめに 本連載は、UMLの導入に敷居の高さを感じている方を対象としています。そんな方に、手軽で有効的なUMLモデルの利用方法を紹介することが、本連載の目的です。 第1回では「モデルがコミュニケーションを円滑にする」と述べました。まずは「最小限のUML仕様の知識だけでUMLモデルを作成し、手軽に、有効的に使ってみる」ことを提案しました。 今回は、最小限のUMLの知識を用いて、分析や設計の情報を正しく表したUMLモデルを作成する手順を解説します。 第1回で「厳密な仕様に基づいたUMLモデルの作成方法は解説しない」と述べましたが、今回はあえてUMLモデルの作成方法を解説します。ただし、あくまでもコミュニケーションを支援することを目的に、最小限のUML仕様と基礎的なモデリングの知識だけを用い、「役立つUMLモデルを手軽に作成する」ための手順を解説します。 文書や口頭だけで設計情報を伝えるの