安倍晋三元首相の国葬をめぐって、賛否が割れている。7月19日発表のNHKの世論調査によれば、「評価する」49%に対して、「評価しない」38%だった。7月12日の葬儀は、会場周辺やひつぎを乗せた車が通る沿道で多くの人々が見送りに集まった。そのような状況のなかでも、「評価する」は半数にとどまった。同30、31日の共同通信の世論調査によれば、「賛成」(「どちらかといえば」含む)45・1%、「反対」(同)53・3%と「反対」が過半数に達した。時間の経過とともに、国葬に反対する意見が多くなる傾向である。 反対意見の増加の背景に、政治家(なかでも安倍元首相を含む自民党の政治家)と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との不明朗な関係の顕在化があったことは、いうまでもないだろう。