当選が確実となり支援者と喜ぶ山崎真之輔氏(中央)=静岡市駿河区で2021年10月24日午後11時28分、幾島健太郎撮影 衆院選投開票(31日)を1週間後に控えた中で行われた参院静岡選挙区、山口選挙区の両補選は、自民党が静岡で敗れて1勝1敗に終わり、与党は情勢分析に追われた。衆院選では接戦の選挙区は依然多いとみられ、与党側は体制の立て直しを迫られている。野党側は静岡での勝利を共闘への追い風につなげようと躍起になっている。 「無党派が流れた」新たな悩みに 「さまざまな要因の積み重ねでこうした結果になった。しっかりと分析していきたい」。岸田文雄首相は25日朝、首相官邸で記者団に静岡選挙区の敗因を問われ、こう答えた。その後、大阪、京都、広島と回った後、同日夜は党本部で麻生太郎副総裁、甘利明幹事長、遠藤利明選対委員長と会談した。衆院選の情勢を分析し、終盤戦に向けて与野党が競る重点区の設定などを行った