作家の筒井康隆さんが「大阪万博なんてやめたらいい」とおっしゃっているそうだ。 「万博なんていうのは時代遅れだね。もうやめたらいいのに、あれは。日本には金がないし、来る国にもないしね。大阪の人は万博好きなんて言うけど、あれは昔の夢が忘れられないんでしょうね。確かに楽しかったけれども、今とまた時代が違うわ」 全くもって「ど」がつく正論だ。金がないのは確かなのだろう。大阪維新の会が勢力を伸ばしてからというもの、大阪は経済的にも文化的にも沈む一方だと感じている。そこへ来てのコロナ禍で、行政の責任者たちがまるでネオ新喜劇でも演じているのかというようなスカタン状態、カジノを含む統合型リゾート(IR)のための「前座万博」などに現実逃避している場合ではない。