1966年の「袴田事件」で、犯人の犯行時の着衣とされていた「5点の衣類」の発見直後のカラー写真のネガについて、検察側がこれまで「ない」としてきた主張を撤回し、今後開示することが分かった。同事件で死刑判決が確定した後に釈放された袴田巌さん(78)の弁護団が5日会見し、明らかにした。 静岡地裁が今年3月に出した袴田さんの再審開始決定に対する即時抗告審で、東京高裁、東京高検、弁護団による三者協議がこの日あり、検察側から開示の方針が示されたという。 「5点の衣類」は、事件から約1年2カ月後に現場近くのみそタンクから発見された。この時に撮影した写真のネガについて、地裁での再審請求審で弁護側は開示を求め続けたが、検察側は「存在しない」としてきた。 一方、再審請求審で写真は開示… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続き