既婚者であることを隠して独身女性と結婚披露宴を開こうとしたとして、福岡県警は小倉北署の40代の男性巡査部長を減給の懲戒処分にした。披露宴当日、巡査部長が既婚者と知った女性側の親族や知人が式場で巡査部長を取り囲んで紛糾。「こんな不祥事は聞いたことがない」と県警内部には動揺が広がる。 監察官室によると、巡査部長は昨年11月下旬、北九州市若松区の結婚式場で、不倫関係の女性と披露宴を開こうとした。双方の親族、友人が数十人ずつ集まるはずだったが、巡査部長側は本人しか現れず、不審に思った女性の親族が開宴直前に詰問すると、既婚者と認めたという。 親族らに囲まれて対応に窮した巡査部長は、自身の親族に連絡。親族は「(監禁などの)犯罪に巻き込まれたのでは」と感じて警察に通報し、式場に警察官が出動する騒動になった。 捜査関係者によると、巡査部長は独身と偽って数年前から女性と関係を持ち、自身の親にも会わせていた。