仕事を終えてから次に働き始めるまでに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」について、厚生労働省の有識者検討会は4日、休息時間を「8~12時間」と例示するなどした報告書をまとめた。報告書は企業が導入する際に参考にするもので、「11時間は必要」と訴えてきた過労死遺族らから不十分との指摘が出ている。 同制度は長時間労働の防止が狙いで、「過労死防止の切り札」とも言われる。6月に成立した働き方改革関連法に、来年4月から企業に導入の努力義務を課すことが盛り込まれた。導入割合はまだ1・8%(1月時点)で、政府は2020年までに10%以上にする目標を掲げている。 法律には、何時間の休息時間を確保する必要があるのか具体的な数字は明記されていない。このため導入する企業は、就業規則などで休息時間を何時間にするか決める必要がある。今回の報告書は導入する際の手順や具体例、留意点を示すものだ。 休息時間に