接待病の感染は贅沢な貴族社会の再来だ――高級官僚だった叔父を思いつつ 少数の人間が密室でことを決める「再封建化」 三島憲一 大阪大学名誉教授 菅総理の息子らによる総務省幹部への接待という報道のほとぼりも冷めないうちに、それまで「他から接待を受けたことはない」という趣旨の発言をしていた谷脇康彦総務審議官その他がNTTから数度にわたって高額の接待を受けていたとの報道が流れた。黒川弘務東京高検検事長の麻雀事件もそうだったが、まことに日本を守ってくれるのは自衛隊でもなんでもなく『週刊文春』としか言いようがないが、それはともかくとして、辞職した内閣広報官山田真貴子氏もNTTの接待を受けていたそうだ。 谷脇氏の場合は、NTTの社長も同席していたとのこと。完全な嘘つき集団だ。記憶力だけが自慢の官僚たちが突然健忘症に感染したようだ。健忘症はコロナよりも感染力が強い。高額接待を受けておいて、「利害関係者との