小泉純一郎、菅直人の両元首相が27日、東京都内で記者会見を開き、欧州連合(EU)が脱炭素を理由に原発容認を検討していることに「脱原発と脱炭素の共存は可能だ」と抗議した。 EUの行政を担う欧州委員会は今月、脱炭素につながるエネルギー源に原発と天然ガスを位置づける方針を示した。小泉氏は日本やEUの原発政策について「核のゴミはいずれどこかで処分しなければならないのにどんどん増えていく。無責任だ」と批判した。 菅氏は東京電力福島第一原発事故の対応にあたった経験をもとに「あとわずかで東京全員が逃げなければならない寸前だった」と指摘。農地に支柱を立て、その上にソーラーパネルを設置する「営農型太陽光発電」を挙げ、「全ての電力を再生可能エネルギーで実現することは可能」と持論を述べた。 小泉、菅両氏は原発事故以降、「脱原発」で一致している。出席者から、2人で新党を結成する予定はないかと問われると、「政界には