サッカーのワールドカップ(W杯)開催国として注目を集めるカタールが関与したとされる汚職疑惑をめぐり、ベルギーの捜査当局は9日、欧州連合(EU)の欧州議会のエバ・カイリ副議長を逮捕した。AFP通信が報じた。 カイリ氏はギリシャ出身で、欧州議会の14人いる副議長の1人。カイリ氏のほか前議員ら4人も逮捕された。捜査当局は9日、ブリュッセルの16カ所を家宅捜索し、約60万ユーロ(約8600万円)を押収したという。 捜査当局は声明で、「湾岸諸国が欧州議会の経済的・政治的決定に影響を及ぼしている疑いがある」と指摘。具体的な国名には言及していないが、AFP通信によると「湾岸諸国」はカタールを指し、欧州議会の有力者に多額の金銭や贈答品を提供した疑いがある。 欧州議会は11月、移民労働者や性的少数者(LGBTQなど)に対するカタールの非人道的な扱いを非難する決議を採択した。カタール大会の開催を決めた国際サッ