新型コロナウイルス感染症の流行により、鉄道会社は在宅ワークや時差通勤で電車内の「密」を避けることを呼びかけている。だが、列車の増発などで設備投資を続けてきた路線は痛手も大きい。コロナ禍で旅行が控えられ、在宅ワークが定着すれば、利用客の減少で列車の“リストラ”は避けられない。 首都圏の鉄道各社に広まっている「着席保証列車」も見直しの対象だろう。朝夕のラッシュ時間帯に「必ず座れる」ことで人気を得たが、一般の列車でも比較的、楽に座れる状況が生じ、”着席保証”の価値が大きく下がってしまった。 京成が「臨時ライナー」を運転開始 そんな中、京成電鉄が10月1日から、平日の朝1本限定で着席保証列車「臨時ライナー」(印旛日本医大―京成上野)の運転を始めた。停車駅の一つ、千葉ニュータウン中央駅でこの列車を実際に見たが、前後の一般列車が十分に着席できそうな混雑度だったためか、案の定、利用客は多くなかった。 京