以前の社内ネットは専用線で構築しており,営業店のアクセス回線は128kビット/秒に過ぎなかった。そのため,「情報系の通信データ量が多くなるにつれて営業店から,『データのダウンロードに時間がかかる』という苦情が増えてきた」(大分銀行の原田伸行システム部システム企画グループ推進役,写真1の左)。 加えて,同行が融資支援システムと呼ぶ,新たな業務アプリケーションを2006年12月に導入することを決めたため,それに先駆けてネットワークも再構築することにした。 融資支援システムでやり取りするデータには,物件写真や公的な資料が添付されており,通信量は多い。ストレスなく使うためには,ネットワークの大容量化が必須だったのだ。 勘定系と情報系を別ネットワークに 新しい社内ネットは設計から構築まで,約1年をかけて完成した(図1)。勘定系と情報系のネットワークを別々に構築し,全107拠点を接続している。 NTT