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  • 第176節 北にて…5 (共闘討伐編31) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「君達は何をしているんだ?」 そしてマライと照の放った2つの炎の玉は敵に直撃せず、黄色い雷にぶつかり爆煙が上がり、敵に直撃はしなかった。 爆煙が晴れると3人の他にも新たにかなり背の高い顔立ちの良い男が3人の傍に立っており、3人はかなりのダメージを負いながらもその男を守るようにしてマライと照の炎の玉と雷を纏った空壁とのぶつかり合いの余波を受けていた。 「なんだ…、あの男は…?」 「…事前情報にあんな奴の情報はないぞ?」 「いや…ちょっと待て。アイツ、俺達の攻撃を雷の壁で防いだよな…?ということは…。」 「そうか…!」 「ああ、お前の想像通り、恐らく奴が事前情報で聞かされていた【ノース・デビル】の頭目、ルーペンだろうな…。」 「やはりそうか…。」 「君達、僕は何て指示をしたか…覚えているよね…?」 「は、はい。承知しております!この北海道を手中にし、この国を手にする土台にせよ…。と指示なさいま

    第176節 北にて…5 (共闘討伐編31) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第175節 北にて…4(共闘討伐編30) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「…!」 獣は吐血しながら風を纏った空壁にあたっている脚に全身の力を集めた。 「…ハアーーーッ‼︎」 照の体を使った獣は雄叫びを上げ更に力を振り絞って風を纏った空壁を突破し、男の心臓に蹴りが直撃した。 蹴りが直撃した男は大量の吐血をしながらも立っていた。 そこに5人の中で紅一点の女が深手をおった男の元に行き回復させようとしていたが共闘関係にある組織の助っ人が女の右腕を掴むと女から力が抜けていった…。 「ア、アンタ…私に何をしたの…?」 「何ってアンタの能力(ちから)を俺の身体に吸収させてもらったんだよ。簡単だろ…?」 「ふ、ふざけ…ない……で…。」 女はバタリとその場に気絶する様に倒れた。 「ま、これで取り敢えず情報を聞き出す人間は確保出来たな。」 「だな。そんで…お前は誰だ?」 「んなことは今、どうでも良いだろ。」 「そうだな。怨〈エビル〉装甲!」 マライは怨念を形にした紫の鎧を身に纏っ

    第175節 北にて…4(共闘討伐編30) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第173節 北にて…2 (共闘討伐編28) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    こうして照と異様な気配を放つ男は互いに離れてから敵の掃討を開始した。 「さて…数は…大体5万弱…てとこか…。よし、折角だ。ド派手な挨拶をするとしよう。」 照はエネルギーを高めて、両手に高めたエネルギーを集めて右、左の順で龍の形をした衝撃刃を放った。 「双龍進撃刃(そうりゅうしんげきは)。」 照の放った攻撃は5万弱いた敵を一気に1万未満にまでへらすことに成功した。 敵の中には防御体勢をとって逃れようとする者もいたが照の放った龍の形をした衝撃刃は血に飢えた獣のように有無を言わさず、凄まじい勢いで敵を屠っていった。 残った敵は錯乱する者、魂が抜けたようにその場に立ち尽くす者等様々だったが、殆どの敵は自分達の目で見た物を受け入れられないようだった。 煙が晴れるとダメージに差はあるものの、5人が残っていた。 「…俺の挨拶は気に入ってくれたかな…?」 「…なぁ…、あいつ、俺達に聞いてるみたいだぜ。」

    第173節 北にて…2 (共闘討伐編28) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第174節 北にて…3 (共闘討伐編29) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「ほう…、侵略者にしては強いな。」 「お前、俺達の実力があの程度だと思っているのか…?」 「違うならさっさと気になってくれ。このままじゃ、まともな戦いにすらならない。」 「(こいつ…完全に俺達をなめているな…)良いだろう、そんなに潰されたいなら気で相手をしてやろう。」 「分かったからさっさと気になってくれ、さっきも言ったがそのままじゃあ戦いにならないからな…。」 侵略者の残りの5人は静かにエネルギーを高め始め、その高めたエネルギーは其々特徴のある姿になった。 照の問いに答えた男は風を感じさせるモールド等の入った鎧を纏っている。 そして5人の中で紅一点と思われる女は草花等自然を感じさせるモールドが入った緑に薄紅の入った動き易そうな鎧を身につけていた。 「…ほう、結構な上昇率だな。これなら、戦いの実感が出るかもしれないな。」 (なあ照、お前、俺と代わってくれよ。) 「(…分かった、代わっ

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  • 第172節 北にて… (共闘討伐編27) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「ああ。」 「では失礼する。」 龍牙達、会談会場にいた者達はその施設を後にした。 ・ 少し時間を遡り… 部への襲撃を撃退した翌日、龍牙の執務室。 「照、君、鉱己のところへ援軍に行ってくれないか…?」 「…俺は今、高校生でしかも入学したばかりなのにできる訳ないだろ。」 「それは気にしないでくれ、僕が君の通っている学校に話を通しておくから…。」 「…分かった、向かおう。」 「ありがとう、宜しく。」 こうして照は鉱己が支部長を務める北海道へ向かうことになった。 移動代等の費用は全て龍牙がくれた分でこと足りたので自分の金を使うことはなかった。 5日後、夕方、鉱己の家。 鉱己は冷や汗をかきながら、口を開いた。 「あの…照さん、援軍は貴方だけなのでしょうか…?」 「不服か…?」 「いえ…、これ以上ない最強の援軍ですが、聞いたところによると九州の方には関西支部から数十人を援軍として送ったという話を耳に

    第172節 北にて… (共闘討伐編27) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第171節 秩透会談 (共闘討伐編26) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「そ、それは…」 「君自身、分かっている筈だ。この危機的状況下では共闘しないという選択肢は愚策だと」 「…。」 「そして…もし、自分が盾になれば共闘しなくても良いと思っているならそれは唯の馬鹿としか言えない。」 「…!し、しかし…」 「確かに…、奴等のことだ戦闘等の混乱に乗じて我々の仲間が拐われるリスクは当選あるだろう。それでもこの共闘の申し出を受けるべきだと僕は思っている。」 「私はそれでも…」 「…。」 「いえ、何でもありません。」 「まあ、貴方が思うように仲間は大切でしょう。だから、貴方は態々そんなリスクを冒してまで奴等と共闘するメリットはないと思っている…そうでしょう?」 「…。はい、その通りです。」 「まだ、納得できていないようだから、簡単に言おう。我々の仲間が拐われるかも知れないというリスクを理由に共闘を反故にすることは出来ない。それに今の危機的状況においてはリスクは二の次だ。

    第171節 秩透会談 (共闘討伐編26) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第170節 思案会議 (共闘討伐編25) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「そう、そしてその敵対している組織のトップから共闘して欲しいという話が部にあったらしいわ。」 「…当ですか⁉︎」 「…ええ、当ですよ。ですから、近いうちに受けるか否かを決める会議を開きたいというのが部の龍牙さん、我々のトップの考えでしょう…。うん、了解。」 「何か緊急の用でも…?」 「いえ、そうではないわ。今、部から今話していた会議の日程が明日でも良いのかという通達が来たの。」 「…成程。こちらは構いませんが、そちらはどうしますか…?」 「勿論、YESと返答するつもりよ。」 「そうですか…。では、こちらの答えもこのテレビ電話の後で一緒に龍牙様に伝えて頂けませんか…?」 「了解、伝えておくわ。」 「ありがとうございます。」 「ではこれで失礼するわ。」 千癒はテレビ電話を切った。 関西支部、千癒の執務室。 「…龍牙さん、さっきの話なのですが…。私と福支部長は問題ありません。」 「そ

    第170節 思案会議 (共闘討伐編25) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第169節 映像報告2 (共闘討伐編24) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    当ですか⁈」 「ああ、奴等のうちの1人を捕縛してから聞き出した結果、判明したことだ。」 「成程…、確かに現状ではそれを信用する他ありませんね。」 「確かに信用ならないが、今の状況では敵からの情報であろうと信用する他ないからね。じゃ、報告を続けるよ。」 「はい、お願いします。」 「あとは奴等の組織名が四統(しとう)、漢字の四に統一の統四統だ。」 「ということは…。」 「ああ、おそらく君等が考えている通り、四神の能力を持つ者4人がトップの組織だろう。」 「ですよね…。」 「続けるぞ。調べた結果、僕と戦った男は四神の一つ、玄武だと分かった。」 「…玄武…ですか。」 「…ああつまり…、あと3人、朱雀や青龍の能力を持つものがいると言うことだよ。」 「…成程、それは今まで以上に死力を尽くさねば生き残ることさえ難しそうですね…。」 「そうだ。そして、もう一つ、鉱己から北からの敵について、少しだけ報告

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  • 第168節 映像報告 (共闘討伐編23) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「はは、ありがとう。僕の誇りにさせてもらうよ。」 と、話しながら部に向かって歩いていると火花が少し残念そうな顔をしながら照達3人に近づいてきた。 「ちょっと!少しくらい私の分を残しておきなさいよ!」 「…良いじゃないですか、貴女の修行になったのですら…。」 と、火花も合流して部に戻った。 そして、龍牙の執務室に入った。 そして現在、九州部。 龍牙からテレビ通話がかかってきた。 「またジャックによる通話か?」 「いえ、これは…、龍牙様からのテレビ通話です。」 「間違いありませんか…?」 「…はい、確認しましたので間違い無いかと…」 「分かった、スクリーンに繋げてくれ。」 「承知しました」 九の指示を受け、部下がテレビ通話を巨大スクリーンに繋げてからテレビ通話に出た。 「…繋がったようだな、良かった。」 「龍牙様がテレビ電話をかけてくるとは…、どうされましたか?」 「…何、ちょっとした連

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  • 第167節 本部で…6 (共闘討伐編22) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「何もないか。なら、これで終わりだ。」 龍牙は鎧に風を纏った脚で男を思いっきり、蹴り飛ばした。 「…ガハッ…。」 男は出血しながら後方へ5メートルほど吹っ飛んだ。 そして、龍牙と凍士は自分のことを終えたあと2人は合流したその場から龍牙の戦闘をみていた。 「師匠、僕は龍牙さんのようになれるとは思えません。」 「正直に言おう。凍士、お前は龍牙になることは出来ない。」 「…はい。」 「だが、諦める必要はない。何故なら、お前は龍牙のような存在になることはできるからな。」 「そうですよね…。なんか…、勝手に落ち込んで馬鹿みたいですね、僕…。」 「…ま、お前の頑張り次第で龍牙を超える可能性だってあるんだ。だから、しっかりと龍牙の戦いを見届けるんだ。」 「はい。」 男を思いっきり蹴り飛ばしたものの、龍牙は満身創痍の状態でゆっくりと慎重に近づき確認をした。 そうして近づくと、男は龍牙との戦闘のダメージの蓄

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  • 第166節 本部で…5 (共闘討伐編21) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    そして、一定量になると振り返り、勢い良く地面を蹴り、互いの拳のぶつかり合いを合図として戦闘を再開した。 暫くは互いの戦闘能力の変化を確かめるように激しくもどこか抑えた戦闘をしていたことで多少の出血はあったものの、致命傷になるようなことはなかった。 そうした戦いをした後、互いの戦闘能力を把握すると互いにより攻撃的な姿に変化した。 「双撃亀〈そうげき〉!」 男は鎧の両腕部分を分厚く、手の部分に鋭利な爪に変化させた。 「龍鱗ノ籠手〈ドラゴ・ナックル〉!」 龍牙はドラゴ・アーマー改の両腕部分を籠手に変化させることで攻撃重視になった。 2人の戦闘は激しいもので、互いに遠慮しなくなり、全身から先程よりも深く鋭い出血が戦闘の中で飛び交うようになった。 2人の戦闘能力は拮抗しいていたが、男の回復力の方が高く、早く傷やダメージが癒えるため少しずつ龍牙は押されていった。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」 「…結構

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  • 第165節 本部で…4 (共闘討伐編20) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    敵に衝撃刃があたり、煙が上がった。 煙が晴れると1人の男を除いて戦闘不能になっていた。 戦闘不能にならなかった男は周りの地面を操作し、亀の甲羅のようにして自分を守っていた。 「…あれは、一体…?」 「…っぶなかったぜ。」 「…お前等、一体何者だ?」 「…そんなこと、言うわけないだろ。」 「そうか。それで…、こっち側に着くつもりはあるか?」 「…何を言っている?」 「言葉どおりだが?」 「…断る。」 「そうか…残念だ。」 龍牙は貫手にした右手にエネルギーを溜めて、一定に溜まると両脚で地面を力強く蹴り、男に向かって走り、亀の甲羅のような地面に近づくと、エネルギーを溜めて、雷を纏った右手の貫手を勢いよく前に突き出した。 「雷・刺龍〈いかずち・しりゅう〉!」 雷を纏った龍牙の貫手は硬い物を壊すような『バキ…バキバキ…』という音をたてながら破壊し、男の守りを突破した。 守りを突破された男は驚きの顔を

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  • 第164節 本部で…3 (共闘討伐編19) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「…また、強くなったみたいだな。」 「…あの、手に持っている者を教えてくれないか?」 「見た通り日刀だが?」 「それはわかっている!何故あんな物を手に持ち、また、あんな騎士のような侍のような鎧を装着しているのかを聞いているんだ。」 「…そうだな、簡単に言えば成長の結果だ」 「どういうことだ?」 「そうだな…あいつもまだ余裕がありそうだし、順に説明するぞ。」 「ああ、宜しく頼む。」 「まず、凍士、あいつのスキルは何なのか覚えているか…?」 「…ああ、勿論。“凍結”だろう?」 「…その通り。そして、俺は手合わせの時にあの侍のような鎧を装着した姿を初めて見た。そしてその手合わせの中で成長し、短刀を作れるようになったんだ。」 「そして今使っているのが…。」 「そう、お察しの通りそこからあいつが更に成長したことで形成できるようになったんだ。」 「…成程、だからあれだけの人数を大量に一気に倒せるよう

    第164節 本部で…3 (共闘討伐編19) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第163節 本部で…2 (共闘討伐編18) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    翌日。 俺は学校が終わってから一度家で制服から火花に頼んで新しく高校の制服におもりをつけたものを新しく作ってもらい、前に使っていた物は凍士に譲った。 そして追加で、首、足首、手首に装着するおもりを作ってもらい、今、それを装着し、上から運動着を着た。 その後、俺は凍士の家に寄り、凍士を連れて龍牙のいる部に向かった。 部に着く頃には完全に日が沈み切っていた。 俺と凍士は前回と違い、龍牙の執務室に入った。 「龍牙、要件はなんだ?」 「…簡単に言えば…確認だ。ここ、部を護る手伝いをして欲しい。」 「…分かった、引き受けよう。」 「勿論、僕もです。」 「ありがとう、感謝する。」 「それで…ここに向かってきている奴等はどうするんだ…?」 「それについては外に向かいながら話そう」 「分かった。」 そうして俺達3人は龍牙の執務室から出て外に向かって歩き出した。 「さて…と、君達2人がこちらに来る前に

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  • 第162節 本部で… (共闘討伐編17) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「…聞こえるかな?…、聞こえているようだね。では、話に入ろう…ズバリ!君達、私達の仲間にならないか?」 「何故だ?」 「…単純だ、この九州を手に入れるためだ。」 「…そんなことに手を貸すと思うか?」 「…そうか、なら…この支部も…。」 「…ということはやはり貴様らが。」 「そうだが?」 「そうか、なら言っておいてやろう。お前等が襲った場所は最も危険な場所だぞ?」 「何を言っている?」 「お前等が襲ったところは俺達の最強がいるところだからな…。」 「…そうか。しかし、問題はない。」 「…直ぐに悪い報告が来ると思うぞ?」 「…くそ。まぁ良い、覚えておくが良い、私達を止められるなら止めてみるが良い!」 というと、男は電話をぶつ切りした。 ・ 少し時間を遡り…。 2日前、部。 「…よく来てくれたね、照くん。」 「…それで…、どんな要件ですか?」 「君に話しておきたいことがあるんだ。」 「分かった

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  • 第92節 告白そして組織設立 (設立編・アフター4) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    そして、俺は霞家の車に乗って家に帰った。 車内にて。 「先輩、俺と付き合ってもらえますか」 「ええ、勿論。私の目標は貴方の隣に立ち続けるとこだから…。」 「じゃあ…」 「ええ、お受けするわ。」 車内は大きく盛り上がった。 「ありがとうございます!」 と、盛り上がっていたら俺の家に着いた。 「先輩、またいつでも来てください。」 「勿論。けれど、貴方も無茶しないようにね。」 「分かってますよ。」 6月…俺たちはネットも繋いだ上で自分たちの組織名を決めることになった。 言っていなかったが、この部屋にはWi-Fiがあるのだ。 と言っても、俺が知ったのはついこの間なのだが。 どうやら、俺が入院していた間に父さんが業者に頼んで設置してもらったそうだ。 おかげで、zoomの様な感じで龍牙さんの時には参加出来なかった2人も画面越しではあるものの、参加することができたというわけだ。 「さて…先輩を含めて誰が

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  • 第161節 共有 (共闘討伐編16) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    その映像は現在の状況を理解するには十分なものだった。 「これは…当に今起きていることなんだな?」 「ええ…信じられないと思いますが、映っているのは事実であり、現実です。」 映像に映っていたのは今回の標的の組織と思われる集団が武人でもなければ、警官でもない一般人が全く身に覚えのないことをあてつけのように言われ、集団で1人をリンチしており、それは意識がなくなり、全身が変形する程の酷いという単語さえも形容できているとは思えない何かだった。 「そうか…これは酷いな、国内のいじめの方がまだ幾分かマシだと思えるレベルで。」 「ですよね…、そんな奴等が集団で国内に入り込もうとしているのです。」 「なら、絶対に阻止せねばな。」 「はい。では、今日はこれで。明日、他の皆様を大広間に呼んできてください。そこで、格的に作戦を立てましょう。」 「分かった、では失礼する。」 翌日、大広間。 ここには九、士、執事

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  • 第160節 顔合わせ (共闘討伐編15) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    俺たちは福岡駅を出て、九州支部を目指して歩き出した。 福岡駅から暫く歩き… 「…えっと…、地図だとここのようだな…。」 「どう見てもただの団地だけど…。」 「…しかしな…。地図でも、送られてきたデータを見てもここで間違いないなさそうだぞ。」 「そうですか…、少し待ってください。僕が今から感知しますから。」 「分かった、頼むよ。」 物一は目を閉じて、集中力を高め団地内の感知を始めた。 ・ 「問題ありません、入りましょう。」 物一を含む、援軍の一団は団地に入った。 団地の敷地に入り、少し歩くくとマンションの入口前に珍しく執事の燕尾服を着た30前後に見える男性が立っており、士達の姿を見ると士達に向かって一礼をして士達が入口に着いてから、「私は支部長より貴方方の案内を仰せつかっておりますので、私について来て下さい。」と告げると士達を先導し始めた。 男性の先導に従って進んでいくと、地下2階の駐車場に

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  • 第159節 不穏 (共闘討伐編14) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    そして士が到着した。 「なんだこいつ?」 「よく分からんが通達されていないんだ。大した奴じゃねぇだろ、やっちまえ!」 残っている刺客達が一斉に士に向かってきた。 「…はあ、馬鹿な奴等。」 「空烈斬。」 向かってきた刺客達は見えない何かによって胴体が上下綺麗に切られて倒れた。 「はあ。全く、貴方は相変わらずね。」 「今回はいいだろ。事態が事態なんだからよ。」 「それもそうね。それに…運良く、誰1人傷付かずに倒せたことだし…。さっさと進みましょう。」 「ああ。」 ・ 新幹線の中にて。 「こう…上手く言葉に出来ないが、不穏な感じがする…。」 「士さんもですか…、実は僕もそう思っていたんです。」 「貴方達も⁈」 「ということは桜さんもですか…⁈」 「ええ、不穏な感じがするの。」 「…この不穏な感じが何を指していかは分かりませんが、僕の予想では強い強者ではない別の何かではないかと考えています」 「そ

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  • 第158節 出発 (共闘討伐編13) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    こうして援軍に加える者は物一に決まった。 数週間後、関西支部。 「…では九州へ向かう援軍は士を指揮官、物一くんが切り札、これに反対の者は?」 派遣メンバーの1人が疑問を呈した。 「この2週間余りで物一さんの実力は十分すぎる程に理解しましたが、物一さんは今回が初めての戦闘なのですよね…?」 「ええ、そうよ。それがなにか…?」 「正直、かえって邪魔になるのでは…と」 「その心配はないわ。」 「何故ねのだしょうか?」 「それも含めて彼は照さんから鍛えられたからよ。」 『…‼︎』 「当ですか⁈」 「ええ、当です。正直、戻りたくはないですね…リアルでは実践、夢では現実的すぎるイメージトレーニングと休みらしい休みはありませんでしたから…。」 聞いていた士をはじめとする援軍の面々はとても引き攣った顔をしていた。 「分かったでしょう?彼が問題ないということが。」 部下達全員が頷き、納得したようだ。 「

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