最近,機械学習が盛り上がっている. 理工系出版社に勤めていることもあり,普通の人より強くそれを感じていると思う.機械学習の本はとにかく売れる.その売れ方はちょっと異様なほどで,他の分野の新刊がどれも残念な部数しか売れないのに,機械学習本だけは書店からの注文が途絶えず,次々と重版が決まるといった感じなのだ.同業他社でも似た状況だろうと思う. 本の売れ方はちょっと不可解な気もするが,機械学習について学びたい人が多いというのは分かる.キーワードとして「人工知能」が注目されて久しく,少し関心のある人なら今日「人工知能」の名で呼ばれる技術が,ほぼイコール「機械学習」であることは常識だろう.機械学習の技術をもとに立ち上げた数々のスタートアップが成功しているし,普通に生活しているだけでもその浸透を感じられるようになった(僕のスマホも,知らぬ間にどんどん賢くなっているような気がするけど,それも機械学習の賜