競走馬の位置情報を可視化する「トラッキングシステム」が2023年10月から日本中央競馬会(JRA)主催のGIレースを対象に本格導入された。競走馬のゼッケンにセンサーを付けて位置情報を計測することで、それぞれの馬が走っている地点や馬同士の相対的な位置関係を中継映像上に表示できる。 「初めて競馬を見る人は馬券を購入した馬がどこを走っているのか、中継映像を見ても分かりづらい。初心者やライトなファンにも分かりやすい映像を届けたかった」。取り組みを主導したJRAの鶴岡史隆総合企画部経営企画室上席調査役はこう語る。