「あの映画、観た?」 この言葉が、関西を中心に芸人の合言葉のようになっている。 「雨上がり決死隊」、なるみらと大阪NSC7期生の同期で、関西で絶大な人気を誇っていた漫才コンビ「ベイブルース」を題材にした映画「ベイブルース~25歳と364日~」が先ごろ行われた京都国際映画祭で特別上映された。 気づいて2週間で帰らぬ人に「ベイブルース」は「雨上がり…」「千原兄弟」「ナインティナイン」らに先駆け、関西では天下をとったと言われ、全国進出を視野に入れていた1994年、ボケ担当の河本栄得さんが劇症肝炎のため、25歳で急死。体調不良を訴えてから、わずか2週間のことだった。 残されたツッコミの高山トモヒロはピン芸人を経て、2001年から和泉修と新コンビ「ケツカッチン」を結成し、今に至る。“たられば”の話となるが「河本さんが生きていたら、今のお笑い界の様相はガラッと様変わりしていたはず」と考える業界関係者は