大学の環境対策を各大学のサークルなどが評価する「第1回エコ大学ランキング」が先月発表され、フェリス女学院大学が私立大学部門で全国1位に輝いた。小鳥や昆虫が集う池や草むらが校舎屋上に整備され、太陽光発電や風力発電を活用。学生食堂から出る生ごみを堆肥(たいひ)化し、学生団体が地域住民向けの環境学習会を企画するなど、大学を挙げたさまざまな取り組みが高い評価に結び付いた。 ▽池と草むら 同大学緑園キャンパス(横浜市泉区)部室棟の屋上に上がると、生物の生息環境「屋上ビオトープ」が広がっている。小さな池と草むらが整備され、さまざまな昆虫や小鳥がやって来る。市街地を見下ろす開放的な空間は学生の憩いの場になり、屋上の断熱性が高まることで建物内は冬は暖かく、夏は涼しく保てるという。 校舎には自然エネルギーを活用し、省エネルギー化を図る工夫が盛り込まれている。体育館は、室温を一定に保つため館内に外気を取り
1台の車 みんなで利用 筑波大は1台の車を複数の人が共同で使う「カーシェアリング」の実証実験を、先月下旬に学内でスタートした。必要な場合に車が使える環境を整備しておくことで、通学や通勤の交通手段をマイカーから公共交通機関へ切り替える動きを促し、CO2の排出量抑制や、学生の経済負担を減らすのが狙い。来年2月末まで8か月間にわたる実験で、CO2削減量や利用者の意識変化などの効果を調べ、本格導入も検討する。 大学では2003年に学内駐車場を有料化、05年にはつくばエクスプレス開業に合わせ、つくば駅―学内循環バスを導入するなど、公共交通機関の利用促進への取り組みを進めている。 ただ、大学がつくば市の中心街から離れており、買い物や人の送迎など、自宅との往復以外にも車が必要になる場面が少なくないため、現在も教職員の7割超、学生の約1割が通勤通学にマイカーを利用。大学によると、その数は6000〜700
金城学院大学(名古屋市守山区)が、キャンパス全体を里山のようにしようと、総事業費約10億円をかけて、新年度から3~4年がかりで大規模整備に乗り出すことがわかった。 生い茂る樹木を伐採して、キャンパス内の森を回遊できる散策路などを設け、体験的環境学習の場とするとともに、花や実をつける植物をたくさん植え、野鳥やチョウ類の飛来を促す計画だ。同大では「キャンパス全体を里山化して保全・活用するケースは全国的にも珍しいのではないか」と話している。 「森の中にある大学構想」(仮称)と名付けられた計画によると、大学構内を「里山林再生活動ゾーン」「森と水辺を楽しむゾーン」など六つのゾーンに分けて整備する。初年度は放置されて荒れ放題になったアカマツやアベマキ、コナラなどの伐採や下刈り、散策路の整備を中心に行う。同大の東側に隣接する「八竜湿地」(約2万4000平方メートル)へのルートも整備して、自然観察や野外授
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