仙台市教委は新たに策定する仙台城跡(青葉区)の整備基本計画(2021~38年度)の中間案を公表した。最終年度までの大手門復元を目指し、脇櫓(やぐら)(隅櫓)周辺を含む一帯の発掘調査に初めて乗り出す。城郭らしい姿に植生を整え、歴史的景観と自然が調和した眺望「政宗ビュー」を実現。巽(たつみ)門跡から本丸跡へ至る登城路の復元整備なども進める。 21~30年度の10年間を事業計画期間とした。大手門復元は、まず事業期間の前半に地形測量や絵図、文献などの基礎調査を実施し、発掘調査に入る。周辺の石垣の測量調査も進める。 発掘調査に伴い、市道仙台城跡線を約2年間、一部通行止めにする必要がある。31年度に復元整備の基本設計に着手し、完成まで最長7年を見込む。36年度には仙台藩祖伊達政宗の没後400年の節目を迎える。 城郭らしい姿に整える「修景」にも取り組む。現状は石垣や土塁などの遺構が植生に覆われ、市街地か