昨年のNHK大河ドラマ「八重の桜」に関連する一連の催し物で、当センター所蔵の日本刀一振を「伝山本覚馬所用長巻」として貸出し、また本学およびその他の図録にもそのように記載させていただきましたが、当センターであらためて調査をいたしました結果、山本覚馬とは関連のない日本刀であることが判明いたしました。すなわち、当該日本刀は、新島襄在世中の1889年5月、大学設立運動の最中に北海道の原田正之助という人物が金銭寄附の代わりに物品寄付として、原田家で大事にされてきた大小の刀を同志社に寄附したもののうちの大刀にあたることがわかりました。山本覚馬と絡めてこの刀を紹介したことは史実に反することであると判明いたしました。 当センターの所蔵品でありながら、充分な資料調査を経ずにこのような誤りを犯した責任は重大であると認識しており、誠に申し訳なく、ここに深くおわび申し上げる次第です。