「堕落論」などで知られる無頼派作家、坂口安吾(1906~55年)の未発表原稿が見つかった。同人雑誌の意義について原稿用紙3枚につづったエッセーで、その内容から47年秋ごろの執筆と、文芸評論家の七北数人さんは推定する。安吾が編集兼発行人だった「言葉」創刊号の「編輯(へんしゅう)後記」(無署名)を書いたと明記されており、従来の安吾執筆説を裏づける形となった。 また、後半では<作家を志す人は他の職業について生計をたて、常住悠々とライフワークにふける心構へが大切だと思ふ>などと、後進に説いている。七北さんによると、翌年に発表されたエッセー「新人へ」とつながる内容。「流行作家になってからの安吾は同人誌に関わらなかったと思われていたが、多くの雑誌に積極的に関わっていたことが分かる」と、七北さんは今回の発見の意味を語る。同エッセーは、15日発売の「月刊ジェイ・ノベル」12月号(実業之日本社)に掲載された
東京都足立区千住5の無職、加藤宗現さん方で、加藤さんとみられる白骨遺体が発見されていたことが分かった。警視庁千住署によると、死後約30年が経過しているとみられる。同居していた孫の女性(53)は千住署に「(祖父は)約30年前から真言宗の教義に従い食事や水を一切取らず自室に閉じこもっていた」と説明しているという。親族は、6年前に死亡した加藤さんの妻の遺族共済年金計約945万円を受給しており、同署は保護責任者遺棄致死や詐欺の疑いもあるとみて捜査している。 同署によると、加藤さんは1899(明治32)年生まれで、生存していれば都内男性で最高齢の111歳だった。加藤さん方は長女(81)と長女の夫(83)、孫2人(49歳と53歳)の5人暮らし。今年6月、足立区から千住署に「加藤さんに面会したいが、親族が会わせてくれない」と相談があり、署員が7月26日に区職員らと自宅を訪問した。その際、孫(53)は「祖
絶版書籍全文のデジタル化を進める米グーグルと米作家らが合意した集団訴訟の和解案の効力が日本など外国にも及ぶ問題で、日本ペンクラブ(阿刀田高会長)は27日、南ニューヨーク地区連邦地裁に近く異議申し立てをすると発表した。「著作権侵害をもたらす可能性が大きい。日米の法律や商習慣の相違への配慮に欠いている」との理由。ただし、和解手続きには参加する。 和解案によると、米グーグルによるデジタル化やデータベース販売などを認める見返りとして、作家は収益の一部の分配を受け取ることができる。しかしペンクラブは、絶版本かどうかの判断を日本の著作者が行うなどの抜本修正が必要だと判断した。同地裁で開かれる公聴会(10月)での意見表明も検討するという。 異議申し立てを行うのは阿刀田会長のほか浅田次郎専務理事、辻井喬氏ら著作権を有する20人(27日現在)。阿刀田会長は会見で「著作権は個人の財産権に属することであり(
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