国の調査によると、長い夏休みが明ける前後に若者の自殺が増える傾向にある。図書館を活用して自殺防止に結び付ける動きが広がっている。静岡市葵区の静岡市立中央図書館の宮本博之副館長は、「図書館員は利用者がどんな本読んでいるかだけではなくて、利用している、していない、ということも漏らしてはいけないと決められている」と話す。図書館はなんの差別を受けることなく過ごすことができる場所だ。図書館が居場所の一つとして注目されている背景に、神奈川県の鎌倉市立図書館の職員のツイートがある。「学校が嫌で死にたいと思ったら逃げ場所に図書館に来て」とツイッターで呼びかけたことが10万人以上に拡散するなど、反響を呼んでいる。内閣府が8月に発表した18歳以下の日別自殺者数によると、夏休み明けの9月1日が突出して多いことがわかった。文部科学省では、子供SOSダイヤル0570-0-78310(なやみいおう)を開設して24時間