機関リポジトリという機構の存在を知ったのは10年前だったと思う。大学図書館の機関紙に紹介されていた。 ウェブが全面化する中で図書館の意義も問われるなかで、知識産出制度である大学のアウトプットが高額の購読料を積まないとアクセス不可能であるということに対する1つの応答として、学内から投稿・公刊された論文を大学図書館が一括してオープンアクセス化していこうという取り組みだ。 で、10年が経ち、私も当事者となった。論文を機関リポジトリに登録する案内が来たのである。 京都大学のKURENAIというシステムで、それは先日PLOS ONEに公刊した論文の所属機関を京大にしてあったからである。 いよいよ自分も機関リポジトリに登録するのか、と思い、はたと気がついた。 PLOS ONEはもとよりオープンアクセスなのである。 リポジトリからの案内には、オープンアクセスであるから特段の交渉は雑誌編集部とは必要ないか