古代ギリシャにおける3大哲学者といえば、ソクラテスとプラトン、そしてアリストテレスだ。(それぞれが師弟関係にある)彼らの生み出した哲学とは、数学・芸術・科学・文学など、あらゆる学問分野を横断する究極の学びであり、西洋文明の礎となるばかりか、現代社会にも計り知れないほどの影響を与えている。 ■偉大な哲学者にまつわる最大の謎 アリストテレスは、紀元前384年にスタギラに生まれ、アテネに移るとソクラテスの弟子であるプラトンが設立した学園(アカデメイア)に入学した。その後、マケドニアに渡りアレクサンドロス大王の師となるが、アテネに戻ると自身の学園を設立。晩年はエヴィア島の都市ハルキダに身を寄せ、紀元前322年に62歳で死去した。 「万学の祖」と呼ばれるほどの“智の巨人”として、生前から古代ギリシャ人たちの尊敬を集めていたアリストテレス。しかし、それほどの超重要人物であるにもかかわらず、彼の墓がどこ
シュルレアリスムにおける重要な概念のひとつに、「コラージュ」というものがある。今回は、この概念について説明するとともに、この連載タイトルでもおなじみの澁澤龍彦という大量のコラージュ作品を残した作家について紹介しよう。 ■コラージュとはなにか? 1919年、シュルレアリストのアンドレ・ブルトンが「作品の制作を主観による操作ではなく、客観に任せる」ために自動記述の実験を行ったことは前回書いた。そして、同時期にマックス・エルンストという画家は「コラージュ」という技法を用いて作品を制作している。 コラージュとは、まったく異なる素材(雑誌の挿絵等)を切り抜き、組み合わせる技法だが、主観的に素材を組み合わせることによって作品を制作するのではなく、組み合わされた素材が見せる作者の意図しなかった様相を客観的に楽しむことで、結果的に創造を行ってしまう行為のことである。この、「客観的に見る」ということがポイン
画像は「武雄市図書館HP」より 13年4月、佐賀県武雄市の図書館がTSUTAYAを運営する株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となって2年が経過した。施設内にスターバックスコーヒーと蔦屋書店レンタルソフト店を併設し、立ち読みも会話も自由というスタイルが注目を集め、市外からも利用者が多いことから、この図書館には年間90万人以上が訪れる。しかし、新しい図書館として注目を集める一方で、様々な問題が指摘されている。 まず、貸出に従来の図書利用カード発行のほかに、Tカードへの図書貸出機能の付与が行われていること。個人情報の取り扱いを巡って、登録に抵抗があるという声が多数ある。次に、書架の上段にズラリと並べられている本について。壁一面に置かれている本はダミーであり、まるでおしゃれなカフェがインテリアで洋書を並べるようなものだ。 「まず、図書館であるにもかかわらず会話をするこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く