学校に通う子どもたちの安否をどのように把握するか――世の東西を問わず、親や学校にとって非常に重要なテーマだ。災害や事件などに見舞われた際には、生徒たちがどこにいるのかをいち早く確認することが必要となる。そこでRFID技術を活用し、生徒一人ひとりの居場所を自動的に把握しようという発想が出てきているが、その強制について米国で議論が起きている。 RFIDによる居場所把握実はRFIDを生徒の管理に役立てようという発想は目新しいものではない。既に2003年には、米国にあるチャータースクールで、RFID内蔵のIDカードを使った生徒の登下校時間把握システムが導入されている(参考記事)。また2007年には、AT&TがRFIDとGPSを組み合わせて、生徒の行動をトラッキングするシステムの開発を行っている。日本でも2005年、東京都豊島区の立教小学校に、ランドセルにRFID内蔵のタグをつけて校門のアンテナ(R