確率変数 Y=lnX (=logeX) が正規分布に従うとき、その真数である確率変数 X が従う確率分布を対数正規分布 (log-normal distribution) という。所得の分布のような低い方には限度があるが高い方には限度がないような事象のモデル化に使われる。正規分布から簡単に導出することができるという利点もある。本分布の利用例は多岐に渡り、ウイルスの潜伏期間の分布、エアロゾルの粒子径の分布、地殻中に存在するミネラルの分布等、分野を問わず様々な領域で用いられている確率分布である。パラメーターは正規分布と同じく、期待値 μ と分散 σ2 であり、対数正規分布は LN(μ, σ2) にて略記される。確率密度関数は以下で与えられる。