今日はじめて気づいたのだが、R で lm の結果から deviance を取り出そうとすると、"-2 * 対数尤度" ではなく、Residual Sum of Square (RSS) を返すのである。このあたりの関係についての知識があいまいだったので、以下では簡単にまとめておく。 逸脱度 (deviance) とは、一般的には入れ子の関係にある複数のモデルの当てはまりのよさを比較するための統計量であるが、ふつうは、あるモデルと飽和モデルのあてはまりのよさを比較したものであり、 逸脱度 = −2 × 対数尤度 (1) で定義される。glm を使ってロジスティック回帰分析をした結果から対数尤度と逸脱度を計算すると、以下のように確かに (1)式の関係が成り立っているのがわかる。 > library(AER) # AER パッケージの SwissLabor というデータを使う > data(S