IT人材の育成に関して、産業界と学界はどう連携し、パートナーシップを組むべきか--。やや遅まきながら、こんな議論が本格的に進んでいる。舞台となっているのは、産学人材育成パートナーシップ情報処理分科会。情報技術系の大学関係者と、IT企業、ユーザー企業の有識者が一堂に会し、産学連携のあるべき姿を描くのが狙いだ。背景には、IT産業のみならず大学においても情報系学科に対する学生の人気が低迷傾向にあるといった事情や、産業界が求める新卒人材と大学の教育内容にミスマッチが生じているという問題意識がある。もちろん「優秀なIT人材の育成はIT産業は当然として、他の産業--金融、流通、製造--においても死活問題」との認識も大きい。 読者の中には「今更そんなことを議論してどうするの?」とか、「ちゃんとした時間に帰れるようにするなど、職場環境や処遇をきちんとすれば人気は回復する。それなしに何を議論してもムダ」と考
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