つい数十年前まで、日本には男尊女卑の差別的な男女観が残っていました。ここ数十年の間に、男女差別は徐々に解消されてきました。しかしその表現は正確ではなく、正しくは女性に対する差別だけが徐々に解消されてきました。 仕事と家事について考えてみましょう。 ほんの数十年前までは家事が苦手で家庭的でない女性は「ダメな女」呼ばわりされました。それは性差別であって、女性にも男性と同等に社会に出る権利が認められなくてはいけない、という考え方自体は正しかったと思います。結果として、日本から「ダメな女」というカテゴリーがなくなってしまいました。フェミニズムの団体等の活動の結果(そういった活動をしている人達が求めていたこととは違う結果なのでしょうが)家事も仕事もなにもできない女性でもダメな女ではないということになったわけです。 一方で、男性への性差別は数十年前から大きくは変化しておらず、仕事上の能力が低い男性や家
南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)にある南アフリカ博物館(South African Museum)で狩猟採集民サン(San)に関する展示と写真を撮る外国人観光客(2001年3月31日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANNA ZIEMINSKI 【7月21日 AFP】遊動生活を送っていた狩猟採集民の間では戦闘行為は珍しく、殺人は女性をめぐる争いや個人間のいざこざに起因するものが多かったとする研究結果を18日、フィンランドの研究チームが米科学誌サイエンス(Science)に発表した。 戦闘行為はこれまで論じられてきたように放浪する狩猟採集民の集団に由来するものではなく、むしろ土地や家畜を持ち、食糧のために耕作する方法を知っていた文化に由来するものだと今回の研究は示唆している。 歴史の舞台に植民地や宗主国、宣教師や商人などが登場する前の暮らしぶりについてヒントを得るために、人類学者
ポイント 抱っこして歩くと赤ちゃんの泣く量や心拍数が顕著に低下 哺乳類の仔がおとなしくなり運ばれる「輸送反応」には触覚、固有感覚と小脳皮質が必要 子は輸送反応により親の育児に協力 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、哺乳類の子どもが親に運ばれる際にリラックスする「輸送反応」の仕組みの一端を、ヒトとマウスを用いて科学的に証明しました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)黒田親和性社会行動研究ユニットのジャンルカ エスポジート(Gianluca Esposito)国際特別研究員と吉田さちね研究員、黒田公美ユニットリーダーらと、精神疾患動態研究チーム、トレント大学、麻布大学、埼玉県立小児医療センター、国立精神・神経医療センター、順天堂大学による共同研究グループの成果です。 私たちは、母親が赤ちゃんを抱っこして歩くと泣き止んで眠りやすいことを、経験的に知っています。同
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