とある水曜日の昼下がり。バスに乗っていると、目の前の「優先席」に坐っていたご婦人ふたりが、 「この時間は空いてるわねえ」 「病院は混んでるのにねえ。私、明日病院なの。月曜だから大変よ、混んで」 「日曜の後はねえ・・・」 「今日ね、本当は午前に孫が来るって言ってたのよ。でも来なかったの。待ってたのに」 「ああ、で、午後に出てきたの」 「そう。日曜日に行くからねって言うから、待ってたのに」 「あらあら・・・」 「3、4日前に来たばかりだったんだけどね」 (その日が日曜でしょ!) 私はどうしようかと思いました。今日は日曜日ではなく水曜日だと、彼女たちに言うべきであろうか。 しかし、彼女たちの会話は穏やかに、問題なく続いています。それでも、言う必要があるとすれば、次のような場合でしょう。 一、会話の最中、時々不具合が生じて、二人が、どうも何か変だ、何かおかしいと感づいた様子が見えたとき。 二、この