しかし、小規模保育所を卒業した子どもたちの受け皿は、現状まったく足りていない。この状況は"3歳の壁"と呼ばれている。 多くの家庭ではなんとか仕事を続けるために、無理をして遠くの保育園に通わせたり、保育ニーズが満たされているとはいえない幼稚園に入れる。納得しているならよいが、妥協している場合も少なくない。結果として、その子どもたちはふたたび「待機児童」にカウントされることもなく、問題は目に見えないままだ。 受け皿の確保は、2019年度末が期限となっている そもそも小規模保育所には、卒園児が通うための「連携施設の確保」が義務づけられている。だが、新制度施行時はまず、0~2歳の待機児童を受け入れる施設を増やすことが急務。あとのことは追って、という内情から、連携施設の確保には5年間の経過措置がついていた。その期限が、2019年度末に迫っている。 期限までに連携施設を確保できない場合、都からの認可を