米国立衛生研究所が臨床試験を始めた、新型コロナウイルスのワクチン投与を受ける男性=3月、ワシントン州シアトル(AP=共同) 米ファイザー社は独ビオンテック社と共同開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、11月3週をめどに米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する予定を明らかにした。その後、FDAおよび、第三者外部専門委員会によるデータ審査を経て、可否が決まる。トランプ大統領が「大統領選までにワクチンができる可能性」を繰り返し示唆し、政権の圧力で「早期承認ありきの審査」が行われるのではないかとの懸念があったが、FDAもファイザー社も「有効性と安全性の厳格な審査に妥協はない」と強調している。緊急使用許可が下りた場合、医療関係者など初動要員が主な接種対象となる。承認が下り次第ワクチンを配布できるよう、各州は11月1日までにワクチン配布センターを設置するよう求められている。だが、ワ