8月の日本株暴落を横目に、高値で推移しているのが暗号資産の代表的通貨であるビットコインだ。足元では、5月の高値1BTC=1100万円超よりは低下して800万円台で推移しているが、それでも年初比30%超の上昇だ。暗号資産は値動きが激しく、過去には取引所の破綻に伴う資産の凍結もあった。「ハイリスク・ハイリターン」のイメージもつきまとう暗号資産だが、入門者への間口を広げようという動きが企業の間で活発化している。 (種市房子:ライター) マウントゴックスの弁済で「億り人」続々? 2014年に経営破綻した暗号資産交換業者のマウントゴックスの弁済が10年を経て今年7月に本格化した。この結果、「億り人」が相次いで登場しているもようだ。 同社の経営破綻の引き金となったのが、ハッキングによるビットコインの不正流出だった。不正流出後、同社はサイトへのアクセスを停止し、利用者は出金ができなくなった。同社側は経営