東京には、地方の旧国名や都市名を店名にした老舗の飲食店が数多く存在します。創業者の出身地を店名としたケースもあり、まだ交通・通信手段が発達していなかった時代、地方出身者にとっては親しみやすい存在だったと推測できます。また、飲食店側も、故郷出身のお客を呼び込もうと、このような店名を選んだのかもしれません。 今回紹介する「大衆割烹 三州屋 銀座本店(以下、銀座三州屋)」も、そうした老舗の一つです。「三州」は、現在の愛知県の一部である三河国の別称です。銀座三州屋・創業者の岡田正之さんは愛知県出身で、蒲田の本店、そして神田三州屋での修業を経て1968年4月に独立し、銀座三州屋を開業しました。そして、今では知る人ぞ知る1人飲みのための隠れ家的存在に。その魅力を案内人が紹介します。 お店の特徴 今回の案内人を紹介 塩見なゆさん 酒場案内人:酒場や酒類を専門に扱うライター。全国1万軒以上の居酒屋を巡り、
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