実はいろんな意味が詰まっているんです。 男性と女性あるいは雄と雌を表す♂♀記号。シンプルな見た目からは想像できないほどその歴史は古く、事の起こりは人類の文明化にまでさかのぼります。 古代、人々は太陽やほかの天体の動きが、地球上におけるさまざまな変化、例えば季節の移り変わりや動物の繁殖期、作物の収穫時期などと連動していることに気づきます。太陽や星々の動きはどうやら地球上の事象に関連しているらしいと確信するに至った古代の学者たちは、天体を研究すれば未来を予測することができるのではないかと考え研究を始めます。そこに宗教的な意味合いが入りこみ、それぞれの天体は古来の神々と関連付けて考えられるようになります。マーキュリー(水星)、マーズ(火星)、ジュピター/ゼウス(木星)、クロノス/サターン(土星)といったぐあいに。 神々の名を冠した各天体は、時を経るに従い、特定の金属とも関連付けられるようになって