6月14日の夕方5時、ショート動画プラットフォームの「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」の人気ライバー辛巴氏によるライブコマースが始まった。ライブ配信は7時間以上に及び、60商品を紹介、総額12億5000万元(約190億円)を売り上げ、ライブコマース史上、個人としては最高額の売上記録を樹立した。 公証人も立ち会っていたと言うが、ネット上では「信じられない」との声がなかなか静まらない。 今の中国では、ライブコマースによる売上高が何億元(何十億円)にもなることも珍しくない。一般視聴者にとっては羨望の的であり、多くの起業家がライブコマースに殺到した。しかし、ライブコマースの実像は、それほどきらびやかなものではない。 ライブスコマースブームの3つの幻想 1.データ水増し疑惑 「ライバーはお金を出して運営会社に架空注文を出してもらっている」。ライブコマース業界ではデータを水増しして栄耀