生きている昆虫の体液を利用し、化学反応によって電気を発生させ、昆虫を“動き回る電池”にする――。東京農工大学と大阪大学の合同研究チームが、それを実現するバイオ燃料電池を開発した。 【選ばれたのは巨大ゴキブリ】 先月、アメリカ・サンフランシスコにおいて、微小電気機械システム(MEMS)に関するIEEE・MEMS学会が開催された。同チームは、その席上で研究成果を発表した。技術系オンライン誌「マザーボード」が報じている。 この燃料電池は、昆虫の背に装着される。今回、同チームが実験対象として選んだのは、マダガスカルゴキブリだ。アメリカの科学雑誌「ポピュラーサイエンス」のオンライン記事が指摘するとおり、このゴキブリには巨大だという利点がある。大きいもので体長7.5cmに達すると言われる。 装置は、電極と、体液を入れるタンク、体液をゴキブリとのあいだで循環させるチューブからなる。ゴキブリを含め、昆虫の
![ゴキブリが電池になる? 災害救助に応用の可能性も 日本の研究チームが開発](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/039efd121b23ee0f57f7fea5d1d96c6be05a8a88/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-newsphere.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F02%2Fcockroach.jpg)