宇宙で最初に生まれた星々のイメージ。(ILLUSTRATION BY N.R.FULLER, NATIONAL SCIENCE FOUNDATION) 夜空を見上げると、星はいつでもまたたいている。しかし、宇宙は常に星の海だったわけではない。はるか遠い過去の宇宙に目を凝らす科学者たちは、今回、宇宙で最初に生まれた第一世代の星々「ファーストスター」の火が灯ったのは、宇宙の誕生時のビッグバンから約1億8000万年後だったとする研究成果を3月1日付けの科学誌「ネイチャー」に発表した。 科学者たちは数十年前からファーストスターの痕跡を追いかけて競争を繰り広げていた。EDGESというプロジェクトが新たに検出したのは、ファーストスターの光が、原初の宇宙を満たす水素ガスと相互作用を始めたときに生じる電波信号だった。(参考記事:「宇宙で最初に生まれた星、ファーストスター」) この信号が精査に耐えるものなら