2011年11月04日21:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 「普通」 - 書評 - 絶望名人カフカの人生論 出版社より献本御礼。 絶望名人カフカの人生論 フランツ・カフカ / 頭木弘樹編・訳 これを読んだ後青空文庫で何作か読み返してみたら、読感がまるで変わってしまう。その意味であくまで作品のみを評価の対象にしたい人は避けた方がいいかも知れない。作品の余韻を惜しむ人が、解説本を避けるような意味で。 それゆえに、本書は私にとって一番共感したくなく、それゆえ同感せざるを得なかった人生論となった。 それがちょっぴり嬉しく、そして同時に悔しくもある。 それは、自分の中の普通を認めることでもあるのだから。 フランツ・カフカ - Wikipedia フランツ・カフカ(Franz Kafka, 1883年7月3日 - 1924年6月3日)は、出生地に即せば現在のチェコ出身のドイツ語作家。プラハのユ