第9回 宇宙から帰ってくるとき燃えるのはなぜ? 2015.05.14 更新 私は風船を使って宇宙撮影をしているのですが、撮影が終わったあとの装置は地上に落下させて回収しています。帰還時には地球の大気圏に突入するので、「摩擦熱で燃えないの?」という質問を度々受けます。 風船はおおよそ高度30~45km程度まで上昇します。一般的には国際航空連盟(FAI)が定めた高度100kmから上を宇宙としていますが、高度30kmでもほぼ空気はないに等しく、ほとんど宇宙であると言ってよいような場所です。(※第5回『空はどこから宇宙になるの?』に詳しく書いてあります) 帰還型の宇宙船、例えばスペースシャトルなどの機体は、熱に非常に強い素材を使うことで大気圏突入時の摩擦熱に耐えています。 代表的な素材がセラミックスです。セラミックスと言われると聞き慣れないかもしれませんが、大昔から利用されているものです。身近なも
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