「韓国籍の選手はいるときはいるでしょう? うちもそれと同じです。国籍に関係なく選手をとって、いるときはいるという程度。うちは理事長も校長も韓国籍なんですけど、韓国籍の選手をとってこいということは言わない。つぶれかけた学校を建て直してくれたのは日本人の僕らだということがわかっているので、そこは自由にやらせてくれているんです。考えようによっては、こんなに野球部を大事にしてくれている学校はないと思うんですよ。学校の行事も野球部がいないと盛り上がらないので、野球部の日程に合わせてくれる。だから選手勧誘のときは必ずこう言うんです。学校ではなく、僕らに預けてください、って」